スパイス  組み込み制御装置の受注製作

ライブラリの導入
平成26年10月 6日

 MPLAB Harmonyの使い方(1)
 MPLAB Harmonyの基本的な使い方が分かってきました。ごく初歩的な使い方を説明します。

    MPLAB Harmonyの概要
 MPLAB Harmonyは個々の機能をブロック化した機能ブロックの塊として作成されています。

(図はhelp_harmony_v1_00.pdfよりの引用)

 この図はMPLAB Harmonyの意図するプログラムの構造を示しています。
アプリケーションからはドライバに登録された関数を呼び出すことで、プログラムを記述します。
PIC32内蔵の周辺機能ライブラリであるPLIBも基本的にはドライバ経由で間接的に呼び出し、直接PLIBを呼び出さないことでハードウェアを隠蔽します。システム処理や割り込み処理も同様です。
個々のドライバプログラムはステートマシンとして記述されており、 初期化(Initiarize)・占有(Open)・占有終了(Close)といった一連の処理に分割されています。

    関数の命名規則
 関数の名前は一定のルールに従って命名されています。
基本形は、<大分類>_<モジュール名>_<処理動作>です。

大分類は上図の機能ブロックの分類です。ドライバ関数ならDRV、システム関数ならSYS、周辺機能ならPLIBが入ります。
モジュール名は主としてハードウェアを示すようです。シリアル関数ならUSARTn、SPI関数ならSPInが入ります。
  (補足)
モジュール名のnはCH番号ですが、ライブラリによってはCH番号が関数に固定されているStatic型とCH番号を引数として渡すDynamic型の関数、またはその両方が登録されています。したがってモジュール名の部分にはもっと多くの種類があります。
処理動作は主にその関数のおこなう処理内容を示しています。

 具体的に登録されている関数の名前や機能を知るにはHelpファイルを読んでいく必要があります。

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