スパイス  組み込み制御装置の受注製作

組み込み装置で欲しい機能
平成26年 5月 14日

 こんな機能が欲しい
 z80向けの最低限の開発環境整備が終わったので、次にやりたい事の優先順位決めを思案しています。
主にやりたいと考えているのは二つあり、どちらを先にやろうかと考えています。
  ・一本のUSBケーブルに複数の通信機能を割り当てたい。
  ・CANの通信ライブラリを組みたい

 USBの方は単純に現在RS-232Cで行っている通信機能をUSBに置き換えたい。ただ単純に置き換えるだけでは面白くないので、1本のUSBケーブルでデバッグ用と端末用の通信を行えるように出来れば、ケーブルの引き回しやPCの接続が楽になります。元々のUSBの通信速度から考えればもっと沢山の機能を詰め込める筈です。実際に出来るかどうかは???ですが。
 これが出来るならunixの標準IFであるstdin, stdout, stderrを実装するなど便利な使い方は沢山出てきます。USBの複合デバイスという機能を実装すればいいらしいのですが、何故かネットや書籍などにも欲しい実装が見当たりません。今更RS-232Cが複数欲しい人は少ないのでしょう。組み込み業界はパイが小さいので、情報が少ない。寂しい限りです。

 もう一つはCAN通信です。こちらは従来であればRS-485を使用する用途の置き換えになります。が、CANは後発のメリットを生かして非常に高い信頼性を確保したまま、高い通信レートを維持できます。このためRS-485以上の魅力があります。
 少し面倒なのは通信仕様が複雑で送信側と受信側がペアになって初めて通信が成立します。このため、最初に信用できる送受信環境
のどちらか一方だけでも用意しないと送信と受信のどちらが悪いのか判断が難しいと思われます。幸い数年前にマイクロチップ社製のCAN BUS Analizer(型式 APGDT002)を購入してあるので、これを使ってどうにか出来ないかと考えています。このAnalizerは既に販売終了しているので参考にならない部分も出てきますが、他のCAN通信IFを使用することでも類似の作業は出来るでしょう。

 USBにしろCANにしろ実際に動作させる環境が必要になります。手持ちの環境では不足する資材と相談しながら、どの順番で行うかを考えてみます。

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