PIC32MM CPUシステム

令和元年 12月

   アナログ入出力

 DA変換基板

DA変換については、ある程度の精度(確度)を見てはいましたが、測定器の確度がそれ程良くないので参考程度としていました。
そのクラスの確度を検証するにはベンチ据え置き型のDMM(デジタルマルチメーター)が必要になります。
今回、検証用に5-1/2桁のDMMを入手しました。完全なトレーサビリティーを保障できる状態ではないものの、昨年の9月に校正されているので大きな計測値のズレはないと考えます。
(R2/03/26追記)
 DMMの校正を確認しました。精度に問題はありません。
(追記ここまで)
 このDMMの確度はレンジによって少しの違いはあるものの(表示値の±300ppm±5degit)以内です。
ザックリというと表示値の±0.03%以内で最小桁は更に±5だけズレ幅がある。

 これに対して使用しているデバイスの確度は±0.1%以内なので、DMMの方が真値に近いと考えるべきです。


 8.DA変換基板の確度検証
 表1.にDA変換基板の出力をDMMで測定した結果を示します。


        表1.DMMによるDA変換基板の出力値検証結果

 表における各レンジの左側はDMMの読み値で、右側は誤差の割合を%で表したものです。
デバイスの保障性能である±0.1%を十分に満たす結果です。

 この手の測定器ではおそらく出力に含まれるノイズは測定結果にあまり影響しないと思われます。
(測定間隔が十分に広いことからΔΣ型のAD変換を使用していると思われる。)
このため、SAR型のAD変換機ではまた違う結果になると思われます。


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